中野明著 

2014年2月19日 
本作品は秀和システムより出版された『トヨタ方式の基本がわかる本』を一部修正し、電子書籍版として出版したものです。 

日本のトップメーカートヨタが編み出した「トヨタ生産システム」は、「かんばん方式」や「ジャスト・イン・タイム」、また「自働化」や「見える化」といった生産方式の総称です。本書ではこれら生産方式について、トヨタの創設者豊田喜一郎や思想的背景にまで遡りながら、その具体的手法を豊富な図解で解説しました。本書でトヨタが用いる手法をテキパキと理解して、皆さんの会社にも活かしてください。

【内容紹介】より

【目次】
第1章 トヨタ生産システムの成立 
 1-1 進化するトヨタ生産システム 
 1-2 源流としての豊田佐吉 
 1-3 創設者・豊田喜一郎 
 1-4 トヨタの基本理念 
 1-5 いかにして原価を下げるか 
 1-6 トヨタ生産システムの2本柱 

 1-7 ジャスト・イン・タイムの思想 
 1-8 自働化の思想  
 1-9 システムの全貌を読み解くキーチャート 
 column1 豊田家と歴代のトヨタ社長
第2章 かんばん方式 
 2-1 道具としてのかんばん 
 2-2 かんばん方式の基本① 
 2-3 かんばん方式の基本② 
 2-4 かんばんのルール 
 2-5 目で見る管理の道具としての「かんばん」 
 2-6 カンゼンの道具としての「かんばん」 
 2-7 外注にも利用されるかんばん方式 
 2-8 運搬方法の工夫 
 column2 トヨタ自動車の系譜
第3章 かんばん方式実現のための工夫 
 3-1 4Sと5S 
 3-2 工程の流れ化 
 3-3 理想としての1個流し生産 
 3-4 多能工化 
 3-5 ジョブ・ローテーションと星取り表 
 3-6 工程レイアウトの工夫 
 3-7 U字型レイアウトの連結 
 3-8 省力化・省人化・少人化 
 3-9 平準化 3-10 段取り替え時間の短縮 
 3-11 時間短縮のための手法 
 column3 「いかに安く」を付け加える
第4章 標準作業 
 4-1 標準作業とは何か 
 4-2 標準作業を構成する要素 
 4-3 タクトタイム 
 4-4 作業順序 
 4-5 標準手持ち 
 4-6 カイゼンの道具としての標準作業票 
 column4 価格設定の舞台裏
第5章 自働化・見える化 
 5-1 自働化とは何か 
 5-2 品質を工程で作り込む 
 5-3 異常が発生したらストップする 
 5-4 アンドン 
 5-5 フルワーク・システム 
 5-6 ポカヨケ 
 5-7 目で見る管理=見える化 
 5-8 見える化の進展 
 column5 トヨタとトヨダ
第6章 カイゼン 
 6-1 ムダとむだを排除する 
 6-2 7つのムダ 
 6-3 可動率(べきどうりつ)を高める 
 6-4 現地現物主義 
 6-5 5回のなぜ 
 6-6 作業改善と設備改善 
 6-7 提案制度